『幻想水滸伝I&II HDリマスター』は高評価ばかりではない!残念な注意点とオススメポイントは?

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2025年3月6日に『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』が発売‼

原作は30年前の作品ですが、名作との呼び声が高く、タイトルだけでも知っている人は多いはず。

ただ、興味はあるものの、大手メディアのレビュー記事は、基本的に作品の良い部分しか言わないため、参考になりにくいです。

kumoさん

すごく良い作品であることはわかるんだけど、実際にプレイすると不満はないのかなあ

そんな方のために、当記事では、実際にプレイする際に感じやすい不満点をまとめてみました。

原作をプレイしたけど迷っている人や、やったことないけど興味ある人は、ぜひ参考にしてみてください!

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もくじ

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』のここが不満!5つの残念低評価ポイント

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』のメインビジュアル画像
©Konami Digital Entertainment

では、さっそく、筆者が考える『幻想水滸伝I&II HDリマスター』の主な不満点を、以下にまとめてみました。

くわしくご説明させていただきます!

【不満➀】操作性が当時のまま改善されていない

1で装備買う時下取りできないとか
2ではできるんだからこういう所改善してないのはなぁとは思ったな
まぁ些細なことではあるけど」

引用元:ゲーム感想・評価まとめ@2ch

『幻想水滸伝1&2 リマスター』は、UIの見た目や一部機能が刷新されたものの、改善されていない点も多いです。

特に『1』では、オリジナル版で不満だった道具機能のシステムがそのまま受け継がれており、不満の口コミが上っています。

具体的な例を紹介すると、

幻想水滸伝1リマスターで改善されていないシステム

  • 装備品をキャラに持たせてからでないと装備できない
  • 購入した装備品をそのまま装備できない
  • 装備しているアイテムをそのまま下取りできない
  • 持てるアイテム数が少なく、倉庫に預ける必要がある
    (倉庫の利用は、本拠地が手に入る&倉庫担当の仲間がいないと無理)
  • 誰がどのアイテムを装備できるかが一目で分かりにくい
    (ひとつずつ相手に持たせないと装備できるかわからない)

といった不満点があります。

こうした点は、地味にストレスであり、当時から不満点として挙げられたので、『2』ではある程度改善されています

ですが、リマスターとして販売するのなら、『1』も改善すべきだったのでは、という意見があるのも当然かもしれませんね。

当時のオリジナルの雰囲気を味わいたい人ならまだしも、新しくプレイする人にとっては、やや不便な面があるといえるでしょう。

【不満②】ゲームのボリュームが少なく物足りない

『幻想水滸伝1&2 リマスター』のボリュームが少ないといった感想がありました。

特に『1』が少ないという意見が目立ちます。

少ないからこそ、『2』とセットになっていると考えられますが、ひとつの作品として考えれば、やや物足りない印象ですね。

実際に、攻略サイト「ゲームエイト」の情報によると、1と2のセットのクリア時間の目安は20~25時間程度(やり込みなし)。
(参考:ゲームエイト

一方で、近年発売されたリメイク作品と比較してみると、

各リメイク作品のクリア時間目安

  • ライブアライブ HD-2D版:30時間程度(やり込みなし)
  • ドラゴンクエスト3 HD-2D版:35時間(メインストーリーのみ)
  • ロマサガ2リメイク版:40時間程度(メインストーリーのみ)

参考:「神ゲー攻略」と「ゲームエイト(ドラクエ)」「ゲームエイト(ロマサガ)

リメイクとリマスターでは種類が異なるかもしれませんが、それでも『幻想水滸伝1&2 リマスター』は、少しボリューム不足を感じます。

メインのやり込み要素としては、『1』も『2』も仲間を108星集めることができますが、攻略を見ないと全員集められないとの声もあるほど。

そのため、通常ストーリーのボリュームの方が、もう少し充実していれば、新規勢の満足度も高かったはず。

【不満③】リマスターなので目新しい追加要素がない

「リメイクじゃ駄目だったのか?
どうしてリマスターなんだ?
もうPSPで一回出してるし、
画像綺麗になって操作回りも良くなって追加要素もあるかもけどPSPで出てたのとほぼほぼ一緒と感じる。新鮮味ZEROなのよ~」

引用元:Amazonカスタマーレビュー:「Amazonカスタマー」の口コミより

『幻想水滸伝1&2 リマスター』は、グラフィックの刷新や、システム面の調整などが行われていますが、大きな追加要素はありません

そのため、新しいゲームとしての新鮮味に欠けると感じる人がいます。

リメイクではなくリマスターであるため、基本的にはオリジナルのゲーム性がそのまま踏襲されているわけですね。

それを示す端的な例として、今回の『幻想水滸伝1&2 リマスター』では、『1』も『2』もクリア後の隠しボスや追加エピソードなどはありません

kumoさん

オリジナルそのままって感じなのかしら

yugiri

そうだね、もともとオリジナル版にあったやり込み要素はあるけど、リマスター版で新しく追加されたものはないんだ

要するに、作品自体は当時の良さを残したまま、外観だけを現代風にリニューアルさせたのが、今回のリマスター版といえるでしょう。

なので、一度オリジナル版をやり込んだ人は、新鮮味に欠ける部分はあるかもしれませんね。

【不満④】オートセーブはセーブポイントでしか機能しない

『幻想水滸伝1&2 リマスター』では、自分の好きな時にセーブができません

具体的には、宿屋や特定の場所にいかないとオートセーブされないため、不満の声が上っています。

実際に、公式サイトのQ&Aを見てみると、

Q

セーブ方法について教えてください。
【幻想水滸伝I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争】

A

「ゲームの進行状況は、村などにある宿屋や各地にある「旅の封印球」などでセーブできます。
「旅の封印球」があるマップに入ったとき、自動的に進行状況が保存されます。
ゲームのタイトル画面で「Continue」を選んだときやゲームオーバー時にオートセーブされた場面からゲームを再開できます」

引用元:KONAMI お客様相談室

旅の封印球」があるマップに入らないと、オートセーブされないことがわかります。

通常「オートセーブ」とは、エリアの切り替え時に、どこでも自動で行われるもの。

ですが、「幻想水滸伝」では、そのような仕様になっていないため、利便性に関して、他のゲームよりも劣ると感じる可能性があります。

【不満⑤】戦闘の倍速設定の使い勝手が悪い

今回のリマスターで、新たに追加された戦闘の「倍速機能」ですが、

  • 戦闘の度に倍速を設定しなければいけない
  • 倍速にするとBGMも倍速になってしまう

上記の2点に関する不満レビューの声が、大変多かったです。

倍速設定は、戦闘中に「おまかせ」ボタンを押せば実行されるものの、毎回ボタンを押す必要があるため、「めんどう」との声が続出。

また、BGMに関しても、音楽は等倍で聴きたいといった人が圧倒的に多く、バトルの良さを損なっているといえます。

とはいえ、サクサクとプレイしたい人には非常に好評なので、倍速設定を利用するか否かは、個人の好みによるところが大きいでしょう。

音楽も含めて、作品全体を楽しみたい人には、倍速機能は不要かもしれません。

『幻想水滸伝I&IIリマスター』のここがスゴイ!3つのオススメ高評価ポイント

今まで不満点を述べましたが、個人的には、『幻想水滸伝I&IIリマスター』は買って損なしのゲームです!

その魅力をお伝えするなら、以下の3点が、筆者の激推しポイント

ぜひ以下のポイントを参考にしてください!

【おすすめ➀】キャラの生き様とセリフがかっこいい

『幻想水滸伝1&2 リマスター』の仲間になる宿星108人のキャラは、吸血鬼美少女からからくり人形まで、実に多彩です。

それぞれにドラマがあり、物語を進めるにつれて、少しづつ明らかになるのが、このゲームの醍醐味のひとつ。

しかも、キャラのセリフが、かっこよくて印象に残るものが多いです。

幻想水滸伝1名言集

  • アナベル:「自分の聞いたこと、見たことから目を背けることはできないのよ」
  • マッシュ:「目を閉じても、世界が消えるわけではないのです」
  • 主人公の父:「息子が自分を越える瞬間を見られるなんて幸せだ、私は幸せだよ…」
  • ビクトール:「間違っていても価値あるものは…あるんじゃないか?」

幻想水滸伝2名言集

  • ジョウイ:「その強さがあれば、全てを守れると思った」
  • アナベル:「戦いからは何も得られはしない。ただ失わぬために戦うのさ」
  • ルカ:「ブタは死ね!!!!」
  • シュウ:「その頬の痛みはあなたに裏切られた仲間たちの痛みです」

文章だけだとよくわからないかもしれませんが、これらのセリフがゲームをプレイすると恐ろしく心に響いてきます。

また、キャラの作り込みがすごく、クリア後に、キャラの一人一人がどのような道をたどったのかがわかります

こうしたキャラ愛が伝わるのは、ゲームをプレイした人にしかわからない魅力であり、特権でもあると筆者は思います。

ゲームをプレイすれば、きっと自分の推しキャラと出会えますよ!

【おすすめ②】作品の世界観とストーリーが秀逸

『幻想水滸伝』は、『1』も『2』もストーリーが素晴らしいです

中国の古典小説「水滸伝」がモチーフですが、西洋っぽさもある独特の世界観が、唯一無二の作品となっています。

全体的には、帝国の腐敗や戦争を主軸とした、悲壮感のある重いお話ですが、ユーモアもあり後味は悪くないです。

ストーリーの素晴らしさは、2025年3月4日に発表されたように、『1』の舞台化『2』のアニメ化の決定からもわかると思います。

『幻想水滸伝2』のアニメ化告知ビジュアル画像
©Konami Digital Entertainment/アニメ「幻想水滸伝」製作委員会

オリジナルが発表されてすでに30年が経っていますが、それでもアニメ化されるのは、色あせない物語だからこそ。

オリジナル版から物語の根強いファンも少なくないため、今回のリマスター版で、十分に堪能できるのは嬉しい限りです!

【おすすめ③】ビジュアルとグラフィックが素晴らしい

最後のおすすめ激推しポイントは、『幻想水滸伝1&2 リマスター』で刷新されたデザイン面

リニューアルされたことで、より作品の世界が美しく、魅力的になったのは間違いありません。

実際に、今回のリマスターでは、キャラ全員のイラストが、当時の担当者「河野純子」氏によって一新されています。

『幻想水滸伝1&2 リマスター』の主要キャラ一覧画像
©Konami Digital Entertainment

会話の度に表示されるイラストは以前よりも拡大されており、より一層作品を楽しむことができます。

また、フィールドや背景グラフィックがHDとしてよみがえったことで、よりリアルな質感が楽しめるようになった点は大きいです。

『幻想水滸伝1&2』の原作版とリマスター版のビジュアル比較画像
©Konami Digital Entertainment

水のエフェクトや光の漏れる様子などが細やかに表現されて、思わず画面に引き込まれてしまいます。

以上のように、ビジュアルやグラフィックの素晴らしさが、『幻想水滸伝1&2 リマスター』の激推しポイントとなります。

これだけでも、『幻想水滸伝1&2 リマスター』をやる価値があると、筆者は思います。

【Q&A】『幻想水滸伝I&II HDリマスター』で気になる点は?

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』は難易度設定はできる?

難易度は、「Hard」「Normal」「Easy」の三段階で設定できます。

ただし、注意点は、

  • Hard(難易度高):原作よりも敵が強い(途中で変更不可
  • Normal(難易度普通):原作に近い難易度(途中でEasy変更可)
  • Easy(難易度低):原作よりも敵が弱い(途中でNormal変更可)

Hardにした場合、難易度の変更はできません

敵が強くなるので、注意してください。

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』の変更点や追加要素は?

今回のリマスターで、変わった点を大まかに列挙すると、

  • 序盤からダッシュ可能(『1』)で斜め歩きもできる
  • ミニマップ、セリフログの追加
  • オートセーブ
  • 戦闘時にオートモード、倍速機能の追加
  • 一騎打ちや戦争コマンドの相性表示
  • またたきの手鏡がパーティーアイテム化
  • テキスト&グラフィックの刷新

上記の点などが挙げられます。

原作よりも快適性がアップしているといえるでしょう。

リマスター版を買うならSwitch版で充分?

結論としては、どのプラットフォームでも十分楽しめます。

ただ、PS5版の方が映像が綺麗、キャラがぬるぬる動くといった利点はあります。

ですが、基本的には、Switch版でもPS5版でもSteam版でも、同じくらいの快適性でプレイできるでしょう

画面切り替え時のロード時間が気になるという声がありますが、調査の結果、どのデバイスでもロード時間の差は感じられないようですね。

いずれにせよ、原作版のロード時間よりは改善されているといえます。

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』の評価・感想のまとめ

今回は、『幻想水滸伝I&II HDリマスター』の評価ポイントを、良い点悪い点含めてご紹介いたしました。

『幻想水滸伝I&II HDリマスター』に、不満点があるのは事実です。

主な要因として、原作オリジナルの不便さをそのまま引き継がれている部分が、低評価につながっていると考えられます。

ただ、そうした不満点が気にならなくなるくらい、リマスター版のクオリティが高いです。

物語そのものの良さを残しながら、デザインが刷新され、より一層パワーアップしているといえます。

筆者としては、この「幻想水滸伝」の物語をぜひ体感してほしい!

一人一人のキャラの群像劇が素晴らしいので、興味のある方はプレイしてみてください。

読んでいただき、誠にありがとうございました!

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