「+1」から始まる電話番号の着信が急増しています!
おそらく国際電話だと考えられますが、ついうっかり出てしまい、心配することってありませんか?
そこで今回は、+1の着信番号がどこからの電話で、出てしまった場合の対処法や今後の対策などを徹底調査してみました!
この記事を読めば、どんな電話がかかってきても、落ち着いて対処することができるはず。
+1から始まる国際電話はどこの国?詐欺電話の手口やその他の番号も!
+1から始まる国際電話番号はどこ?
結論を先に言うと、+1は北米地域(アメリカ合衆国・カナダなど)からの発信となります。
迷惑電話フィルタを提供する「トビラシステムズ」の記事によると、
参考資料:トビラシステムズ株式会社
一番多い着信として「+1」番号が挙がっています。
主な手口としては、「架空料金請求詐欺」「国際ワン切り詐欺」のふたつ。
では、これらの2つの手口を、具体的に見ていきましょう!
架空料金請求詐欺の手口とは?
まず、「架空料金請求詐欺」は、ありもしない請求をでっちあげて金銭を要求する詐欺のこと。
たとえば、「+1」の電話の場合は、電話に出ると、自動音声で未納料金がある旨などが伝えられます。
そこで、慌てて支払い手続きを行ったり、個人情報を入力してしまうと、まんまと被害に遭ってしまいます。
警察庁の情報によると、法務省や裁判所などの名称を利用することもあるという。
そこで、相手を不安がらせて、騙す手口となっています。
ですので、+1から着信があった場合は、そのまま出ずにスルーするのが一番懸命だと言えます。
国際ワン切り詐欺の手口とは?
「国際ワン切り詐欺」とは、犯罪グループが無作為に着信履歴を残し、折り返した者に通話料を請求するというもの。
相手の知りたい心理につけこみ、自動音声で通話時間を長引かせることで、高額な国際通話料を騙し盗ろうとします。
警察庁の特殊詐欺に犯行利用された番号種別件数の推移を見ると、
引用元:警察庁
国際電話の犯罪が、令和5年(2023年)6月あたりから急増していることがわかります。
海外に知り合いがいる人は、電話を折り返す可能性が高くなるので、注意が必要です。
自動音声が流れる電話は怪しい場合が多いため、速やかに電話を切ることをおすすめいたします。
その他の国際電話番号一覧表
海外からの着信は、頭文字に国番号がつけられてかかってきます。
そのため、どの国からの着信か、一目でわかる仕組みになっています。
調査してみた結果、国際電話番号の一覧表は以下の通り、
国または地域名 | 国番号 | エリア |
---|---|---|
アゼルバイジャン | 994 | ヨーロッパ |
アフガニスタン | 93 | アジア |
アメリカ | 1 | アメリカ |
イギリス | 44 | ヨーロッパ |
グアム | 1-671 | オセアニア |
中国 | 86 | アジア |
香港 | 852 | アジア |
ロシア連邦 | 7 | ヨーロッパ |
参考資料:国番号一覧 |au
「+10032」着信の詐欺とは?国際電話番号に該当のない着信について
「+10032」の着信はどこから?
調査の結果、「+1」は北米ですが、「+10032」は、国番号の指定がない国際電話番号であることがわかりました。
つまり、北米地域からの電話番号は「+1」のあとに、「0」が続く番号は存在しないとのこと。
では、「+10032」はどこからの着信なのでしょうか?
電話帳ナビの情報によると、株取引勧誘の電話である可能性が高いです。
引用元:電話帳ナビ
口コミによると、自動音声(女性)で、「株取引をしていますか?のちほどLINEを登録しますので」と流れるようです。
おそらくガイダンスにLINEグループに入ると、LINEのグループトークで投資詐欺が持ちかけられる可能性があります。
熊本県警の注意喚起情報によると、
引用元:熊本県ホームページ
見分ける方法として、金融庁のホームページに公開されている業者がチェックするのが有効とのこと。
では、なぜ「+1」の国際電話なのに、日本をターゲットにしているのでしょうか。
国際電話番号はアプリで入手可能
「+10032」を含めて、国際電話の番号は、アプリで簡単に入手することが可能です。
たとえば、GooglePlayで電話番号作成アプリを検索すると、
引用元:電話番号作成 – 国際電話 & メッセージアプリ – Google Play のアプリ
上記のように、簡単に作成できるアプリがあります。
国際電話による詐欺が増えているのも、こうした手軽にアプリで作成できる背景があるからだと言えます。
国際電話による特殊詐欺の仕組みについて
先にもお伝えしたように、『国際ワン切り詐欺』の主な目的は、相手のデバイスに着信履歴を残すこと。
そこから、折り返した時に発生する「接続料(通話料)」を、日本の電話会社に請求する仕組みになっています。
参考資料:「国際ワン切り詐欺」、折り返したら高額請求 – 日本経済新聞
こうした詐欺グループは、現地の国際電話会社と手を結んでいるケースもあるのだとか。
詐欺に巻き込まれないためにも、ワン切りの国際電話には、折り返さないことが、一番有効な対策となります。
見知らぬ国際電話への対応と詐欺にかかった時の対処法を教えて?
見知らぬ国際電話の対応の仕方は?
調査したところ、怪しい国際電話の対応の仕方は以下の通り、
《見知らぬ国際電話の対処法》
- 海外からの見知らぬ電話には出ない
- 絶対にかけ直してはいけない
- 何度もかかってくる番号は着信拒否(ブロック)
- 電話会社や警備会社の防犯システムを利用する
一度電話に出てしまうと、相手側に電話に出る相手だと認識されて、何度もかかってくる恐れがあります。
ですので、基本的にはかけ直さないことが有効です。
それでも出てしまった場合は、着信ブロック等で対策を立てることも可能。
また、あらかじめセキュリティサービスを利用することで、事前に国際電話の着信を阻止することができます。
各電話会社・警備会社のサービスを紹介すると以下のとおり、
固定電話の場合 | NTTの「特殊詐欺対策サービス」→NTT東日本のサイトはこちら |
---|---|
スマホの場合 | |
警備会社のシステムなどを利用する場合 |
デバイスや利用環境に応じて、対策を立てることができます。
詐欺にかかった時の対処法は?
万が一詐欺にひっかかってしまっても、焦らずに対処することが肝心です。
まずは、警察や国民生活センターで相談してみることをおすすめいたします。
警視庁は、「#9110」が、相談窓口となっています。
また、固定電話の場合、国際電話からの着信を休止できる無償のサービスもあります。
警察庁の広告をみると、
引用元:警察庁
国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)で、国際電話からの電話をかからないように依頼できます。
警察の他には、国民生活センターでも、相談することができます。
「消費者ホットライン」は局番なしの「188」で、繋がります。
引用元:消費者ホットライン188のご案内
音声ガイダンスにしたがって進めると、各都道府県の消費生活センターにつながるようになるとのこと。
「消費者ホットライン」に繋がらない場合、平日であれば「平日バックアップ相談」でも受け付けています。
引用元:全国の消費生活センター等_国民生活センター (kokusen.go.jp)
ただし、相談窓口につながった時点で、通話料金が発生しますので、ご注意ください。
料金表は以下の通り、
引用元:消費者ホットライン | 消費者庁
みなさんも、くれぐれもお気をつけください。
まとめ
今回は、『+1から始まる国際電話番号はどこ?「+10032」着信との関係や詐欺にかかった時の対処法!』をお届けしました。
要点をまとめると以下の通り、
- +1の国番号は北米地域(アメリカ合衆国・カナダなど)からの発信
- 「+10032」は株取引勧誘の電話である可能性が高い
- 原則として見知らぬ国際電話からの着信には出ないこと
- かけ直すと高額な通話料を請求されるおそれあり
- 万一の場合は、警察や消費センターに相談すること
国際電話はアプリで簡単に取得できるため、怪しい電話には原則として、出ない・反応しない・かけ直さないことが一番大事です。
ただ、万一、詐欺に遭っても、対処できる方法はいろいろあるので、落ち着いて対処してください。
この記事が少しでも読者のお役に立てれば幸いです。
他にも、迷惑電話等に関する情報があれば、随時更新していきたいと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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