『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の「マチュ」こと、アマテ・ユズリハ。
彼女がガンダムシリーズの中でも、特に異彩を放つキャラであることは、本編の随所でうかがえます。
ですが、初めて乗り込むジークアクスをなぜ操縦できたのか、イマイチよくわからないといった声も。

「よくわかんないけど、なんかわかった」って、ちょっと難解よね



確かにあの部分だけ見ると、「え?」って思っちゃう人もいるかもしれないね
そこで今回は、本編でマチュがジークアクスを操縦できた理由を中心に、独自に考察していきたいと思います!




マチュがジークアクスを操縦できた理由は?考えられる3つの仮説


マチュの「わかった」理由を調査した結果、筆者の仮説として、以下の3点が有力ではないかと考えます。
【マチュがジークアクスを操縦できた3つの理由(考察)】
それでは、詳しくご説明していきたいと思います!
【考察➀】ジークアクス本体による「オメガサイコミュ」が起動したから
オメガ・サイコミュとは新型モビルスーツ(ジークアクス)に搭載された特殊なサイコミュ起動デバイスのこと。
このシステムが、サイコウェーブ能力を持つマチュの搭乗で初めて起動し、デバイス自身がマチュの操縦をサポートしたと考えることができます。
つまり、マチュの能力もさることながら、このオメガ・サイコミュの性能ゆえに、操縦できたという仮説です。



起動トリガーは、マチュが搭乗した時に「OMEGA PSYCOMMNU ACTIVE」と表示されていることからもわかるね(18:48~)
実際に、軍警ザクがジークアクスに攻撃をしかけた時、マチュの意志のみに反応して身をかわしているような動きが見られます。



マチュが操縦舵に触れていなくても、機体は盾を持ったり、斧で攻撃してたよね
従って、マチュがジークアクスを操縦できるのは、このオメガ・サイコミュデバイスのサポートによるところが大きいと考えられます。
【考察②】マチュ自身の持つニュータイプ(NT)能力が開花したから
二つ目の仮説は、オメガ・サイコミュの力よりも、マチュのニュータイプ(NT)能力が発揮された結果だという見方です。
その端的な例が、マチュがジークアクス機内で体験した「キラキラ」です。
このキラキラ空間に入ったあと、マチュは何かを直観し、ジークアクスの機体を持ち直すことに成功しています。
したがって、マチュが直感で「わかった」のは、ジークアクスを自分の力で動かす方法と考えるのが、自然だといえます。



もしそうなら、ジークアクスの力というよりも、マチュの能力のなせるワザと考えることができるね



あるいは両方の能力が合わさった結果といえるかもしれない
そもそも、マチュはエグザベ少尉が起動できなかったジークアクスを動かしたわけですから、ずば抜けたNTの能力があるといえます。
以上を踏まえると、マチュがジークアクスを操縦できたのは、マチュ自身のNT能力が開花したためと考えることができます。
【考察③】ニュータイプ同士の共鳴現象によって理解したから
三つ目は、マチュが「わかった」のは「キラキラ」空間の中で、同じNT能力を持つ「第三者」の情報を知覚することができたから。
つまり、そこで他のニュータイプの誰かと共鳴した結果、その共鳴により操縦法を把握することができたと考察することができます。



今までのシリーズを見ても、ニュータイプ同士であれば、互いに「思惟の融合現象」を起こすことができるからね
では、その「第三者」とは一体誰なのか?
最もわかりやすいのは、キラキラの中で出会う赤いガンダムの搭乗者ということができます。



もしシュウジだったら、マチュが初対面の時に、いきなりクランバトルに誘ってる理由もわかるな
ですが、筆者がそれ以上に気になったのは、キラキラの中でマチュが聞く声の存在。
この声は、ファーストガンダムで重要な役割を果たすニュータイプ「ララァ・スン」ではないかという指摘があります。
「シャアがゼグノヴァを引き起こすシーンや、マチュがキラキラを感じるシーンなどでは、ララァがサイコミュを使う際に周囲のパイロット達が聞いていたララァの声に似たSEが使用されており、何らかの形で物語に関わっている可能性は十分に考えられます」
引用元:アニメイトタイムズ
この点を踏まえると、ララァとの共鳴によりマチュが「わかった」と言っている可能性も否定できません。
実際にララァは、ファーストガンダムで、エルメスというMA(モビルアーマー)の搭乗者なので、機体の動かし方を熟知しています。


以上のように、マチュがジークアクスを操縦できた理由として、同じNTとの共鳴現象による要因も十分にありえるでしょう。
謎のメッセージ“Let’s get the beginning”は誰から?
TV版第1話の冒頭で、マチュのスマホが受信する謎のメッセージ「Let’s get the beginning」
文面から推測するかぎり、送信者はこれからマチュの身に起こることを知っているかのように見えます。
従って、メッセージの正体は、この先に起こる未来を変えようとしている何者かだと考えられます。



NTの誰かなんだろうけれど、シャアは言わなさそうな言葉だし



マチュ自身が送っているという可能性もあるよね
いずれにしても、今回の「ジークアクス」は、二つの時間軸や平行世界がテーマになっている可能性があります。
たとえば、主題歌「Plazma」では「あり得た世界」を歌っているし、また、シャアはゼクノヴァによる消失時に、「刻が見える」と言っています。
こうした点から、マチュのいる世界とは違う時間軸にある世界から、何者かがメッセージを送っている、と考えることができます。



この世界にいるマチュを利用することで、「あり得た」世界を変えようとしてるのかも
この謎は、おそらく今後の展開で明らかになると予想されます。
TVシリーズがますます面白くなりそうですね!
機動戦士ガンダムジークアクスに関する小ネタの紹介!
ニャアンの“合言葉”はファーストガンダムのミハルの言葉
TV版第1話で、運び屋のニャアンが届け先で使う「こんにちは、お急ぎですか?」
このセリフは、初代ガンダムの第27話に登場する女性スパイ「ミハル・ラトキエ」が使う言葉です。


ミハルは戦災孤児である点でも、ニャアンと共通点がありますね。
幼い二人の弟妹を養うために、ジオン側のスパイになるものの、連邦側のカイという人物と出会い、心を改めます。
とても悲劇的な最期を迎えることでも有名ですが、ニャアンの運命がどうなるのか気になるところです。
マチュの身長は147cmとかなり小さい
マチュの身長は公式でも発表されており、147㎝となっています。
実際の証拠画像をお見せすると、


身長の欄に147cmと記載されています。
マチュとの身長差から、ニャアンは170㎝程度だと考えられます(ニャアンは公式未発表)。
NTの「閃き音」はファーストガンダムの劇場版が初出
第1話でマチュがキラキラを見る前の「閃き音」は、ニュータイプのSEとして初代で使用されています。
初代と言っても、TVシリーズでは音は使用されておらず、初出は劇場版Ⅱ(哀・戦士編)からとなります。


本編では(1:03:37)で見ることができます。
ジークアクスがいかに初代ガンダムをリスペクトしているかがわかりますね。
ジークアクスのマチュが「わかった」理由まとめ
今回は、本編でマチュがジークアクスを操縦できた理由について、特集いたしました。
マチュが「わかった」理由は、主に自身のNT資質の高さを示すものとして、描かれていることがわかりました。
ただそれが、オメガサイコミュ由来なのか、他のニュータイプによる共鳴が原因なのかは、議論の分かれるところでしょう。
個人的には、マチュの素質だけで操縦ができるようになるのは、あまりにも無理があるかなと思います。
「Let’s get the beginning」の謎のメッセージが示すように、何者かが彼女をサポートしているのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント