2025年1月17日公開の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』
TVシリーズの先行上映として再構築された本作は、スタジオカラーが手掛けたことでも大きな話題に。
そして公開されるや、話題性を裏切らない衝撃の展開に、大きな反響を呼びました。

若い世代だけじゃなく、昔のガンダム世代にも反響が多かったみたいね



初代ガンダムが好きな人は、確実に刺さる部分があったと思うよ
ただ、中には否定的な感想や口コミも多く、評価が大きく分かれることも事実です。
そこで、今回は、劇場版『機動戦士ガンダムジークアス』のつまらないと言われる要因を紐解き、本作の魅力を究明したいと思います。




劇場版『ガンダム ジークアクス』がつまらない!5つのひどい理由
※この章ではネタバレ要素を含みますのでご注意ください。


それでは、劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』のつまらないと言われる理由をまとめてみました。
低評価であった理由は以下の通り。
【劇場版“ジークアクス”が低評価である5つの理由】
詳しく見ていきたいと思います!
【低評価➀】登場する機体や顔のデザインがダサい
ジークアクスのガンダムってブサイクなウルトラマンかダサいエヴァって顔してる
— メルヘン加工肉 (@ngawhehjy) February 6, 2025
今回の「GQuuuuuuX(ジークアクス)」に登場するMS(モビルスーツ)のデザインがダサいとの声が多かったです。
具体的には、ザクの太もも、ガンダムの顔などが、今までのガンダムシリーズのデザインよりも特徴的なので、好き嫌いが分かれるようです。
実際に、公式のMS紹介を見ると、ザクの太ももは異様に太く、ガンダムのデザインも、複雑にボコボコしていることがわかります。
(参考:機動戦士Gundam GQuuuuuuX公式サイトのNEWSより)
特にガンダムの機体は、歴代シリーズの中でも、全身がスマートというか(エヴァっぽい?)、かなり異質な印象を受けるのは否定できません。
NHKの「全ガンダム大投票」(2018)によると、歴代ガンダムで最も人気があるのは、「νガンダム(ニューガンダム)」。
(参考:全ガンダム大投票 40th | NHK)
その他、上位人気を占めるのは「Z」「SEED」など、おなじみのガンダム顔を継承しているデザインばかり。
そう考えると、今までのガンダムシリーズが好きな人にとっては、拒否反応が出てしまう可能性があります。
【低評価②】前半と後半で作画が違いすぎる
ジークアクスはガンダムでやる意味なくね?
— 運び屋K (@hakobiya__k) February 5, 2025
既存のMSのデザインを改悪してまでやらなくていいよ。
宇宙世紀の作画とジークアクスの作画が違い過ぎて同じ作品を見てると思えなかった。
ぶっちゃけ、金の無駄だと思える程、見に行ったのを後悔した。
ネタバレ要素になりますが、劇場版『ジークアクス』の前半は、ファーストガンダムこと『機動戦士ガンダム』の「第1話」が仮想展開する物語が描かれます。
しかも、その部分は、昔のTVシリーズを再現した作画デザインとなっているため、後半の作画とは大きく異なります。


物語的に言うと、後半部分は、一年戦争終結から5年後(U.C.0085)が舞台ですが、キャラデザが全くの新作となるため、違和感を覚える人が多いです。
実際に、新作のキャラデザを担当するのは、イラストレーター・竹さんで、前半の作画とは明らかに毛色が異なることがわかります。


また、メカニックは、「ふしぎの海のナディア」のニュー・ノーチラス号のデザインでも知られる山下いくとさん。
こうした後半パートの新作デザインと、前半部分の旧ガンダムに忠実な作画とのギャップに、戸惑う人が多いようです。
作品全体として評価した時に、一貫性がないと感じてしまう部分はあるのかもしれませんね。
【低評価③】お色気シーンやエロい要素は必要ない
ジークアクスお色気要素は入ってて、そこは「あー…」とは思った。その部分を入れないとストーリーとして成り立たないって所ではない、いらねー部分だと思うんだよな。そういう所は多分なんも考えてないというか手癖で演出したんやろな〜と思う。
— れよし (@eoi_) January 26, 2025
端的に言うと、劇場版『ジークアクス』では、後半部分に主人公マチュのお風呂シーンがあります。
しかも、そのシーンが、緊急時に全裸で窓を開けるという無防備すぎる行動をとるため、不必要なエロ要素と捉える人が多いです。


上記画像のように、歴代ガンダムでもお色気シーンは多いですが、あまりに露骨すぎると嫌悪する人も多いといえます。
『ジークアクス』では、他にも百合展開ようなシーンや、妙に艶めかしいシュウジの存在など、お色気要素を意識した場面がちょこちょこ出てきます。
エロ要素のようなサービスシーンを全て否定しないものの、ストーリーに関係なかったり、無理やり入れてくる感じが、しらける原因になるのも確か。
今後のTVシリーズが気になるところですが、不必要なサービスシーンよりも、激しいバトルやハラハラする物語展開をしっかり描いてほしいですね。
【低評価④】ガンダムではなくエヴァ作品に思える
ジークアクスはガンダムじゃない
— 弥栄 (@Iyasaka_yasaka) February 6, 2025
やっぱりエヴァですね
『ジークアクス』を観て、ガンダムではなくても良いのでは、といった意見が非常に多かったです。
その大きな要因として、『ジークアクス』の作品の随所に、エヴァ要素が垣間見える点が挙げられます。
わかりやすい例に、作品内では、ガンダムに「歯」があることに言及されます。
歯と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、エヴァの「捕食」シーン。


歯に関しては言及があっただけで、今後どう活かされるのかは不明ですが、他者を捕食しだしたら、違う作品になりかねませんね。
その他にも、シーンの見せ方やガンダムの造形、また、渚カヲル的な「シュウジ」という登場人物など、エヴァ要素が随所に感じられます。
こうした点が、ガンダムでなくても良いのでは、と思わせる要因になっていると考えられます。
【低評価⑤】TVシリーズを見ないと評価できない
ジークアクス劇場で見たけど逆になにもなくて先が楽しみではある。
— OGR (@kato0226) January 28, 2025
単品の映画1本って見たときは終わってるくらい面白くないのでサブスク待ちでも良いかも正直、劇場版『ジークアクス ビギニング』を単体で見ただけでは微妙という声があります。
つまり、映画自体の完成度としては低評価というわけですね。
実際に、映画コムの点数評価は、5点満点中3.7点で、決して低評価ではないものの、23%の人が3点以下の評価を下しています。
(参考:機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning|映画.com)とはいえ、こればかりは、今回の劇場版がTVシリーズを再構成した性質上、仕方のないことだといえます。
yugiri あくまで新しいTVシリーズに向けた、導入作品という位置づけだからね
kumoさん これだけ話題になって注目を浴びたんだから、先行上映作としては大成功だよね
従って、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の本当の真価を問われるのは、TVシリーズのほう。
劇場版で期待値のハードルが高くなった今、どんな展開になるのか、非常に楽しみなところです。
¥4,200 (2025/04/05 07:27時点 | Amazon調べ)ポチップ 劇場版『ガンダム ジークアクス』はひどくない!楽しめる3つの魅力
劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』は低評価の口コミばかりではありません。
事実、大絶賛する声は多いため、劇場版『ジークアクス』の大いなる魅力について、詳しくご紹介したいと思います。
【劇場版“ジークアクス”が面白い3つの魅力】
【魅力➀】バトルシーンがかっこいい!
『ジークアクス』の一番の魅力は、バトルシーンのかっこよさ。
前半部分の戦闘場面はさることながら、「ジークアクス」の主力武器「ヒートホーク」での肉体的なバトルが見物です。
ヒートホークと言えば、機動戦士ガンダムにおける「ザク」の近接白兵武器でもあります。
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022)|(C)創通・サンライズ 実際に『ジークアクス』の鶴巻監督は、構成を担当する榎戸洋司さんに、ビームライフルの撃ち合いだけをするバトルは避けてほしいと注文したそう。
(参考:アニメイトタイムズ)鶴巻監督の提案は「ヒートホーク」の戦闘シーンだったらしく、今回の作品は、そんなこだわりの詰まったバトルを堪能することができます。
ガンプラ映えするデザインやアクションが味わえますよ。
【魅力②】初めて見る人でも楽しめる!
劇場版『ジークアクス』は、ガンダムを知らない初心者でも十分楽しめるとの声が多いです。
(参考:Xユーザーのなぐもさんの投稿より)その理由として、
- 展開が怒涛のように進む
- 上映時間が81分と短い
- 劇中歌と作画のマッチングがすばらしい
が挙げられます。
とにかく、本編がハイテンションの見せ場ばかりで構成されているので、途中でダレることなく、一気に観ることができます。
kumoさん 81分という短さも、初心者にはやさしいのかも
yugiri コアなファンならもっと観たいと思う人が多いけど、サクッと見れる手軽さは初心者向けだよね
しかも、劇中歌や作画のクオリティも高いため、予備知識がなくても、新作アニメとして楽しめる要素が満載。
これからガンダムを知りたいという人に、最適なコンテンツとなっていることは間違いないでしょう。
【魅力③】旧作を知ればさらに楽しめる!
予備知識なくても楽しめる反面、予備知識があればもっと楽しめる点が、『ジークアクス』の類まれな魅力だといえます。
これは、長年多彩な作品を出し続け、未だ人気の衰えない「ガンダム」だからこそ、感じれられる要素でしょう。
たとえば、劇場版『ジークアクス』に登場する「緑のおじさん」こと「シャリア・ブル」というキャラは、初代ガンダム作品の中でも特異な存在。
機動戦士ガンダム 第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」より|(C)創通・サンライズ 具体的には、初代ガンダムのTVアニメ版では、第39話に1回だけ登場し戦場に散る人物ですが、小説版では「裏主人公?」と言われるほど活躍します。
こうした裏設定というか、重厚な人物描写は、やはり旧作を知ってこその面白さがあるといえます。
劇場版『ガンダム ジークアクス』を実際に見た人の感想・口コミを紹介!
それでは、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を実際に見た人の生を声をご紹介したいと思います。
映画館に行こうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ジークアクス観た❗
— たけくる(T.K) (@huskymoto) February 7, 2025
前半最高💯
まさにシンGUNDAM❗✨
後半…TV版に期待🤔前半は良くて、後半は物足りない、と感じる人の意見は、正直多かったです。
初代ガンダムを見たことがある人には、そう感じる部分はあるのかなと思いました。
ジークアクス、モビルスーツ戦の動きがめちゃカッコいいんだよなぁ
— 冬之ゆたんぽ (@yutanpo_novel) February 7, 2025
映画何度も通いたいな、って思うの、アミューズメントパークのアトラクション楽しむ感覚に近いのがあるモビルスーツ戦の動きを評価する声もありました。
作画やデザインのクオリティが非常に高いため、アニメーションそのものを楽しむことも可能です。
ジークアクスの後半を見てる限りフリクリのテイスト感が出てくる(特にコミカルなシーンの崩し方と声優の演技指導にその傾向を見た)ので未見の人は予習がてら見るといいと思った。第4話が最高。the pillowsの曲のチョイスも最高。
— KNBR(67.0kg) (@knbr77) February 7, 2025鶴巻監督の初監督アニメが『フリクリ』であり、『ジークアクス』はテイストが似ているとの声も多かったです。
初代ガンダムだけでなく、フリクリも事前予習しておくと、より一層楽しめるかもしれませんね。
以上、実際に見た人の感想・口コミのご紹介でした!
まとめ
今回は、賛否両論を呼んでいる劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』について、低評価の要素と魅力をお伝えいたしました。
劇場版“ジークアクス”が低評価である5つの理由劇場版“ジークアクス”が面白い3つの魅力低評価の主な要因は、前半部分と後半部分のテイストが大きく異なる点にあると、筆者は思いました。
ある意味革新的で、野心的であったからこそ、評価が分かれる結果になったと考えられます。
とはいえ、賛否両論がある時点で、劇場版「ジークアクス」がすごい大作であることは間違いありません。
個人的には、劇場版「ジークアクス」は映画館に足を運んで見る価値はあると思います。
ぜひぜひ劇場に足を運んで見ていただきたい作品だと言えるでしょう。
ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
お色気シーンに関してはそれ目当てで観る人もいるから賛否両論だろうが集客効果のある要素ではあるから個人的には嫌ではないな。
無くても問題ないというのは逆に言えばあっても問題ないということで、お色気シーンがあるせいで尺が足りなくなるみたいな実害でも起こらない限り問題はないかと。セッ〇ス等の露骨なエロや特に大便等の排泄行為という明らかに汚いシーンならまだしも入浴や着替えならば現実の幼稚園児でも普通にすることだし、そういう描写があったからと忌み嫌うのは流石にフェミか潔癖症だよ。
ただし、それもキャラ等に魅力があることが前提になる。
そしてその魅力を語る上で欠かせないのが絵だ。ガンダム部分とそうじゃない部分と敢えて言わせてもらうがそこで画風等を変えなければならないのであれば、それはやっぱりガンダムじゃないんだと思う。つまり、ガンダムでやる必要が無いということ。
ぼくのかんがえたさいきょうのガンダムをやりたいならば同人誌で、自分の画風でやりなさい。画風もストーリーも中途半端にガンダムに寄せてるくせにオリジナル色は出したいみたいな感じがすごく痛い作品だと思った。
シャア等のガンダムキャラを出さずに完全にオリジナル要素だけでオリジナルのガンダム作品を作れよというのが素直な感想。敢えて強い言葉を使うならば無印の「機動戦士ガンダム」に対する原作レ〇プだよ。
コメントありがとうございます!
確かに、明らかに画風が異なるのは、違和感がありますよね。
4月のTVシリーズで、どんな風に放送されるのか気になります。
オリジナルキャラが、どんどん魅力的になっていってほしいです。